ウイリアムス症候群



「発達心理臨床学:病み、悩み、障害をもつ人間の臨床援助的接近」という本の第2章「発達につまずく人間」の第5節です。

(2008年7月)

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ウイリアムス症候群

発達心理臨床学(ISBN4-7628-2309-0、出版社: 北大路書房、2003年)、46-51ページ
久留 一郎著

1.ウイリアムス症候群の概念 2.ウイリアムス症候群の行動特徴 (1) 言語や会話の問題 (2) 視覚認知と運動機能の問題 (3) 学習能力の問題 (4) 注意集中困難と多動性 (5) 行動と情動の問題 (6) 身辺自立 (7) 社会性 以上のように、ウイリアムス症候群にはいくつかの特徴がみられるが、そのありようは個々によりさまざまである。大切なことは、その子自身を理解すること、その子どもにあった、適切な発達支援を進めることである。日頃のかかわりの中にそのヒントがあるように思われる。  特に、プレイ・セラピー的かかわりは、子どもの情動面を安定させ、一方、子どもの養育に悩む母親へのカウンセリングは、落ち着いた母子関係を促進させる。  また、ウイリアムス症候群の親の会などに参加し、同じ悩みをもつ親同士で話し合うことで、家族自身の安定をはかることができる。  筆者はこれまでに、ウイリアムス症候群の2つのケースについて発達支援を行ってきたが、その経験はまだ浅く、ここでは事例の紹介は省略する。


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