ミス リサ・ホリフィールドに会ってください
アメリカのウィリアムズ症候群協会(WSA)の会報に掲載されていた記事です。
(2001年10月)
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Meet “Miss Lisa” Hollyfield
By Jan Hollyfield Butler
"Heart to Heart", Volume 18 Number 2, June 2001, Page 33
"Heart to Heart" の2001年3月号に載っていたメアリー・ホルマン(Mary Holman)の
記事を読んで、私はアリサ(Alisa)の話をみなさんにも聞いてもらいたいと思いました。
自らそう呼ばれることが大好きな「ミス リサ」(“Miss Lisa”)は、1955年10月28
日生まれで、今45歳です。1999年8月に、リサはマンモグラフィー(乳房造影術)を受けに
行きました。異常が見つかったので医師から生検を受けるように指示されました。乳がん
でした。言うまでもないことですが、母親として私は悪いことしか考えられませんでした
が、リサは私より現実的でしっかりしていて、かえって私のほうが力づけられました。1999
年10月29日、彼女の誕生日の翌日(少しも楽しくありませんでした)に手術を受けまし
た。右側の乳房を切除しました。回復室でリサが目を覚ました時に私に会いたがったので、
部屋に入ってベッドサイドに座ることを許されました。リサをチェックしていた回復室の
看護婦の1人が、リサは何という症候群ですかと訊ねました。リサは脳麻痺で精神遅滞だ
と診断されていたので、私にはその看護婦が何を言っているかもちろんわかりませんでし
た。その若い看護婦にはウィリアムズ症候群の弟がいて、リサとそっくりだと言います。
弟の名前はジェフ・トラル(Jeff Trull)です。
翌日、その若い看護婦は母親と共にリサの病室にウィリアムズ症候群の資料を届けて
くれました。リサがウィリアムズ症候群だという確定診断を下せるヒュ―ストン地域の病
院や医師も教えてくれました。
リサは2000年3月にウィリアムズ症候群との診断を受けました。メアリーの場合とま
ったく同じです。リサはこの25年間、精神遅滞の成人向けカレン・レジデンス・ホール
(Cullen Residence Hall)で暮してきました。ガールスカウトやワークショップで働いて充
実していましたが、もっとも有意義な出来事はがんを克服したことです。彼女の仕事はヒ
ューストン中の人々や骨董品店の協力で探し出しました。リサは今私と暮していて、それ
が気に入っています。猫を3匹飼っていて自分の子どものように可愛がっています。教会
にも熱心に通っています。毎年イースターには、テキサスこども病院(Texas Children's
Hospital)でがんの子どものために開催されるヒューストンイースターパーティを手伝い
ます。今年はバスケットの詰め合わせを100個つくり、パーティの飾り付けと給仕係を務
めました。リサと私は他にも地域社会に貢献できないか考えています。彼女はもう恥だと
いって鞭で打たれることはありません。これは素晴らしい才能です。皆から認められるこ
とが好きで、役割を果たしたことで何度も感謝状をもらっています。
幸いなことに、リサは化学療法も放射線治療も必要ありませんでした。薬を飲んでい
ますが、今のところ問題はありません。3ヶ月に1回、検査のためにアンダーソン病院(MD
Anderson Hospital)に通院しています。リサ本人と彼女の援助に対して興味を持ってくれ
る遺伝医もヒュ―ストンで見つけました。
私たちは、昨年デトロイトで開催された大会に出席して多くのことを学びました。今
年の9月にダラスで開催される成人向けワークショップに参加することを計画しています。
ガンと知ったときにはとても落ち込みましたが、そのおかげでこのような素晴らしい
ことが起こり、私の大切なリサは正式な診断にたどり着くことができました。神様のおか
げです。
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