ティム・ボイスは「違っていること」というエッセイで表彰された
米国WSAの会報に掲載されていました。
(2003年2月)
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Tim Boyce is honored for Special Essay on "Differnces"
"Heart to Heart" Volume 19 Number 3 September 2002, Page 19
マサチューセッツ州ウェレズレイ(Wellesley,MA)に住むティム・ボイスは「違いや異なっていること(Different or Differences)」についてエッセイを書くように依頼されました。その言葉が自分にとってどのような意味を持っているか、あるいはその単語を聞いた時にどのように感じるかを問われました。後で掲げるティムのエッセイは全市のエッセイコンテストで表彰され、そのエッセイを中学校8年生の卒業式でティムは自ら朗読しました。
この2つの名誉な出来事と15歳の誕生日を記念して催された「お祝いの会」の席上、ティムは誕生日のプレゼントの代わりにWSAに寄付をするようにお願いしました。ティムが貢献してくれた750ドルの寄付金は、我々が運営する卒業後学習奨学金に組みこまれました。
「ティム、WSAへ寄付をしてくれたこと、そしてエッセイを紹介してくれたことに感謝しています。」
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「違っていること(Differences)」
ティム・ボイス(Tim Boyce)
ぼくは「違っている」という単語を聞いたら自分のことだと思います。ぼくはウィリアムズ症候群なので他の人とは違っています。生まれつきウィリアムズ症候群ですが、お医者さんがこれを見つけてくれたのは2歳になってからでした。字を書くことやスピーチなど苦手なことがあります。このエッセイを書くのも、何度も書きなおしてずいぶんと時間がかかりました。やることが多いと困ります。
他の人には簡単なことでも、ぼくにとってはとても難しいことがたくさんあるので、ぼくは他の人たちとは違っています。お母さんの話しでは、ぼくが小さい頃に色を教えるのにとても苦労をしたそうですが、4歳になってやっと覚えたそうです。歩き始めるのも普通より遅れましたが、1歳半でとうとう歩けるようになりました。字を書くことも難しいことのひとつです。カレッジに入ることも難しいかもしれませんが、行きたいと思っています。車の運転ができるようになるかどうかはぼくにもわかりません。一生懸命新しいことを覚える努力をしています。ぼくが得意なのはスキーと水泳です。
ウィリアムズ症候群は病気ではありません。それはぼく自身なのです。ぼくの脳は他の人の脳とは働きかたが違っているので、いろいろなことが難しいのです。これまでたくさんのことを学んできました。助けが必要なときはいつでも頼めるのようになりました。
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