Williams症候群者のきょうだいが当事者に抱く感情のライフステージ変遷:Trajectory Equifinality Model図による一事例の質的分析
石丸高久,横山采佳,飯野隼丞,石上真衣,杉原和佳
北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科作業療法学専攻
2025年度 卒業研究
指導教員 高橋香代子、山本恵利香
結論:本研究は,ライフステージの変遷に伴うWS者に対するきょうだいの感情・関係性・役割意識の変容を明らかにすることを目的として実施した。本研究の対象者であるA氏は,両親による適切な関わりと信頼のもとで<それぞれの人生を尊重する>という信念を形成し,自問自答を繰り返すことで複雑な感情的葛藤を乗り越えてきた。これらの経験を通して,A氏は<弟をケアの対象でなく共に生きる家族>として捉えるに至ったと考えられる。本研究によって,WS者のきょうだいが抱く感情の長期的な変容を可視化したことによって,自律的な成長を尊重したきょうだい児支援が重要であることが示唆された。この知見は,両親や療育者にとってきょうだい児への関わり方を検討する一つの指針となると考える。
(2026年4月)
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