人間の14-3-3gamma遺伝子(YWHAG)のクローニング・発現・7q11.23への染色体マッピング



Cloning, Expression, and Chromosomal Mapping of the Human 14-3-3gamma Gene (YWHAG) to 7q11.23.

Horie M, Suzuki M, Takahashi Ei, Tanigami A
大塚GEN研究所、大塚製薬(株) 771-0192 徳島市川内町加賀須野463-10
Genomics 1999 Sep 1; 60(2):241-243

蛋白質の14-3-3ファミリーは、細胞の信号伝達経路(the signal transduction pathways) に種々の影響を及ぼす。今回新たに、14-3-3遺伝子ファミリーのgammaサブタイプをコー ドするヒトcDNAを確認した。推定されたヒト14-3-3gammaのアミノ酸配列は、ネズミの 14-3-3gammaの配列と同じであった。ヒト14-3-3gamma遺伝子(HGMWに認められた記号: YWHAG)は、脳・骨格筋・心臓において高度に発現する。FISH分析を用いて、ヒト14-3-3gamma 遺伝子は7番染色体(7q11.23)にマップされた。放射線ハイブリッドマッピングによって、 この遺伝子がD7S1870(ウィリアムズ症候群(WBS)で一般的に見られる欠失領域のテロメア 側に位置する多形マーカ)のテロメア側2.33 cR の位置にあることが判明した。これは、 14-3-3gammaの半接合がWBSの表現型に寄与していないかもしれないことを示している。し かしながら、14-3-3遺伝子ファミリーメンバーの染色体上の位置が正確にわかればこの蛋 白質ファミリーと人間の病気の関係を調べる手助けになるであろう。

(1999年9月)

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