ウィリアムズ症候群に関連したヘリックス−ループ−ヘリックスドメインを有する転写因子がアクチビン/ノーダルの信号伝達で果たす役割



The role of a Williams-Beuren syndrome-associated helix-loop-helix domain-containing transcription factor in activin/nodal signaling.

Ring C, Ogata S, Meek L, Song J, Ohta T, Miyazono K, Cho KW.
Department of Developmental and Cell Biology, and Developmental Biology Center, University of California, Irvine, California 92697-2300, USA.
Genes Dev 2002 Apr 1;16(7):820-35

アフリカツメガエルのGoosecoid(gsc)プロモータの誘導遠位要素(inducible distal element(DE))であるアクチビン/ノーダル(activin/nodal)の調節を調査した。DEとの基本的相互作用に基いて、ヒトのウィリアムズ症候群責任領域11(XWBSCR11)と相同なアフリカツメガエルの分子種を単離し、さらにligand依存型で経路特有のSmad2とSmad3に対して相互作用持つことを明らかにした。おもしろいことに、XWBSCR11はFoxH1 (Fast-1) と協調してDE依存型転写を促進することを発見した。FoxH1はSmadsと共に、アクチビン/ノーダルが触媒となったgsc特有の誘導プロセスにおいてXWBSCR11のような転写因子を補強する副要素(cofactor)として機能するというメカニズムを提案する。このメカニズムはさまざまなアクチビン/ノーダル誘導遺伝子に共通する転写調節方式やプロモータ選択に関する多様性に関する重要な概念を提供し、アクチビン/ノーダル目的遺伝子の異なる誘導につながる。

(2002年4月)



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