心臓の状態について



以下は、アイルランドに住んでいるOlivia Moylan さんが、メーリングリストに投稿され た内容を要約したものです。

(1998年6月)

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ドイツ人の心臓外科医 Dr.Wessel が、アイルランドのウイリアムス症候群協会の講演会 で話した内容のうち、これまでオリビアが気付かなかった点を2つ教えてくれました。

  1. WSA(アメリカ)が作成した医学的ガイドライン(ウイリアムス ノートの資料番号3 −1−01を参照)では、両手両足の血圧を測定することを推奨している。しかし、 Dr. Wessel の経験によると、SVAS(大動脈弁上狭窄)による大動脈中の血流の乱れの ために、右腕の血圧が真実の値より高く出る。その為、腕の血圧測定は左腕だけで行 ったほうがよい。
  2. Dr. Wessel と彼の同僚の研究によれば、ウイリアムス症候群の子供に見られる肺動脈 末端狭窄(peripheral pulmonary stenosis:PPS)は、成長するにつれて、ほとんどの 場合快方に向かい、時には狭窄が完全に消えてしまうこともある。そのため、PPSの手 術は勧められない。しかし、悪化することが多いSVASには手術が必要である。


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