大動脈狭窄に対するステント再拡張の成否と効果
Feasibility and efficacy of stent redilatation in aortic coarctation.
Zanjani KS, Sabi T, Moysich A, Ovroutski S, Peters B, Miera O, Kuhne T, Nagdyman N, Berger F, Ewert P.
Department of Congenital Heart Disease, German Heart Institute, Berlin, Berlin, Germany.
Catheter Cardiovasc Interv. 2008 Jul 23;72(4):552-556. [Epub ahead of print]
目的:
大動脈狭窄を有する患者に対するステント再拡張の成否と効果について評価した。
方法と結果:
我々が行った22人の患者に対する28例のステント再拡張術式に関する遡及研究によれば、移入と再拡張の間隔は2.5ヵ月から11年(中央値:18ヵ月)であった。10人の患者は自然な大動脈狭窄であり、1人は大動脈弓中断の治療を受けていた。残りの患者は手術後に大動脈狭窄が残存していた。ステント再拡張は26例で成功した。圧較差は平均で、26 +/- 13.8 mm Hgから7.9 +/- 6.52 mm Hg (P < 0.001)に減少した。ステントの平均直径は9.19+/- 3.29 mmから12.1 +/- 3.68 mm (P < 0.001)に拡大した。ウィリアムズ症候群の患者1人のケースでは、大量の新生内膜増殖があったためにステント再拡張ができなかった。再拡張後に大動脈瘤を発症した別の患者は3年後に手術を受けた。
結論:
大動脈狭窄に対するステント再拡張は安全で効果的な術式である。
(2008年9月)
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