ウイリアムス症候群における頚動脈の超音波検査



Carotid ultrasound examination in Williams syndrome.

Sadler LS; Gingell R; Martin DJ
Department of Pediatrics, State University of New York at Buffalo and the Children's Hospital, 14222, USA.
J Pediatr (UNITED STATES) Feb 1998, 132 (2) p354-6, ISSN 0022-3476
Languages: ENGLISH
Document type: JOURNAL ARTICLE


目的:
ウイリアムス症候群の患者グループの動脈壁の厚さの非観血的計測。
方法:
高解像度のリアルタイムBモード超音波測定器を使用して、ウイリアムス症候群の患 者20人(7才から24.9才)と、対照群25人(2.5才〜25.5才)の頚動 脈を調査した。
結果:
血管壁の内膜−中膜の厚さ合計の平均値は、ウイリアムス症候群の患者グループでは 0.86mm +/- 0.08mm であり、対照群では0.54 mm +/- 0.05 mmであった(p <0.0001)。 ウイリアムス症候群の患者グループでは、動脈血管壁の厚さは、性別・年齢・循環器 系の狭窄の有無・高血圧の有無には関係なく、大きな変動は見られない。
結論:
超音波測定の結果明らかなった、ウイリアムス症候群の患者に広く見られる頚動脈血 管壁の厚みの増大は、この病気の動脈疾患の広がりを示している。動脈壁の厚みの増 大は調査した全患者で観察されており、ウイリアムス症候群の動脈疾患がエラスチン 遺伝子の片側の欠失に関連していることを示唆している。
(1998年6月)



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