麻酔と関連する先天性大動脈弁上狭窄症と突然死:謎は何か?
Congenital Supravalvular Aortic Stenosis and Sudden Death Associated with Anesthesia: What's the Mystery?
Burch TM, McGowan FX Jr, Kussman BD, Powell AJ, Dinardo JA.
Department of Anesthesia, Children's Hospital Boston, 300 Longwood Ave., Boston, MA 02115. james.dinardo@childrens.harvard.ed.
Anesth Analg. 2008 Dec;107(6):1848-1854.
大部分はウィリアムズ症候群からなる先天性大動脈弁上狭窄症及び抹消肺動脈狭窄症の患者は本質的に心筋虚血を起こすリスクがある。これは手術前の鎮静処置や麻酔時にも当てはまる。これらの病変に伴う左右心室肥大は心筋の酸素消費量を増やし、酸素到達を阻害する。加えて、この患者はしばしば直接的多因的な冠動脈血流還流不全を有する。本論分では、先天性大動脈弁上狭窄症の病態生理と、鎮静処置や麻酔に関連する突然死に関する文献の両方を概説する。本症の患者に対する手術前診断と管理に関する勧告は最も良い根拠に基づくべきである。
(2008年11月)
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