高度末梢性肺動脈狭窄の経過観察中に著明な高Ca血症を呈したWilliams症候群の1例
岩村 聖子、松島 正氣、西川 浩、加藤 太一、牛田 肇
中京病院小児循環器科
日本小児科学会雑誌 116(7)、102ページ、平成24年7月1日
症例は1歳女児。体重増加不良を機に完全房室中隔欠損症、末梢性肺動脈狭窄、左冠動脈狭窄と診断。特異的顔貌も認めFISH法にてWilliams症候群と確認した。食欲低下があり心不全を疑い入院後、高Ca血症を認め乳児特発性高Ca血症と診断した。電解質補正とともに食欲低下は改善し、現在はVitD除去ミルクにて経過観察中である。心不全を伴うWilliams症候群においても高Ca血症を念頭に置いた管理が必要である。
(2014年11月)
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