ウィリアムズ症候群における高カルシウム血症急性発症後の持続性高カルシウム血症治療を目的とした経口プレドニゾロン



Oral prednisolone for management of persistent hypercalcemia afterhypercalcemic crisis in the Williams-Beuren syndrome.

Varma TH(1), Sahitya DSK(1), Dusad S(1), Agarwal A(1), Dayal D(1).
Author information:
(1)Department of Pediatrics, Postgraduate Institute of Medical Education and Research, Chandigarh, India.
Pediatr Endocrinol Diabetes Metab. 2018;24(2):106-109. doi:10.18544/PEDM-24.02.0109.

高カルシウム血症はウィリアムズ症候群の子どものおよそ15%に発生する。 高カルシウム血症急性発症のエピソードには、初期の高度な水分補給、 ループ利尿剤とカルシトニン、 ビスホスホネート製剤、その後の透析によく応答することが多い。しかし、多くの患者は高カルシウム血症急性発症から回復したのちに高カルシウム血症の再発や継続に苦しむ。ウィリアムズ症候群における高カルシウム血症は一般的には一過性だと考えられているが、数か月継続する可能があり、重篤な病状につながったり、身体的成長を損なう可能性がある。ウィリアムズ症候群における再発性、あるいは継続性高カルシウム血症に対する治療ガイドラインは存在しない。本論文では、ウィリアムズ症候群の子どもで、高カルシウム血症急性発症から回復したのちに高カルシウム血症が持続した患者に対する副腎皮質ホルモン経口療法の実施経験を紹介する。

(2018年10月)



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