ウィリアムズ症候群を持つ患者の隠された副次的房室間バイパス経路と房室結節からの再入による随伴性再入性頻拍症



Concomitant Reentrant Tachycardias from Concealed Accessory Atrioventricular Bypass Tract and Atrioventricular Nodal Reentry in a Patient with Williams Syndrome.

Kantharia BK, Mittleman RS
Division of Cardiac Electrophysiology, University of Massachusetts Medical Center, Worcester, Mass., USA.
Cardiology 1999 Oct;91(4):264-267

ウィリアムズ症候群は精神遅滞や大動脈弁上狭窄などの特徴の相互相関が特徴である。そ の他の心疾患として突然死につながる不整脈などがこの症候群の患者に見られるという報 告がある。本報告書では49才のウィリアムズ症候群女性患者の重症症候性上心室頻拍 (symptomatic supraventricular tachycardia)の症例を報告する。心臓の電気生理的検査 によって、後部中隔(posteroseptal)にある隠された副次的房室間バイパス経路が原因で、 房室再入頻拍と随伴性再入性頻拍症が発生していることが判明した。これまでに2種類の 異なるタイプの上心室心拍頻拍症とウィリアムズ症候群の合併症の報告はない。 無線周波 数切断法(Radiofrequency ablation)で不整脈を完治させた。

(1999年11月)

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