体重8sのウィリアムズ症候群患者の下行大動脈の修復に用いたハイブリッド左心バイパス回路



Hybrid Left Heart Bypass Circuit for Repair of the Descending Aorta in an 8-kg Williams Syndrome Patient.

Matte GS(1), Regan WL(1), Connor KR(1), Daaboul DG(1), Hoganson DM(1), Quinonez LG(1).
Author information:
(1)Department of Cardiac Surgery, Boston Children's Hospital, Boston, Massachusetts; and Department of Anesthesiology, Critical Care and Pain Medicine, Boston Children's Hospital, Boston, Massachusetts.
J Extra Corpor Technol. 2021 Sep;53(3):186-192. doi: 10.1182/ject-2100022.

複数回の治療を受けてきた1歳のウィリアムズ症候群男性患者に対して左開胸術による下行大動脈の外科的治療を行った。大量出血と脊髄保護に対する懸念のため、ポンプ吸引、心臓置換機能、伝統的な心肺バイパス(CPB)への切り替えのオプションを有した左心バイパス回路を検討する管理チームを準備した。ローラーヘッドを用いた大動脈ポンプによる伝統的な心肺バイパス回路は、人工心肺回路用貯血槽を経由するバイパスラインを組み込んである。人工心肺回路用貯血槽をはずしたこのラインは左心バイパス閉回路として利用できる。2台目のポンプヘッドは、人工心肺回路用貯血槽の容量を再度循環させることと、左心バイパス閉回路への流入量を制御することの両方に使えるように組み込まれている。人工心肺回路用貯血槽へ直接返ってきたポンプ吸引血は簡単に患者へ再輸血することができる。患者はハイブリッド左心バイパス回路に繋がれ、32℃に冷やされた。下行大動脈クランプを留置した。上体の動的血圧は平均50mmHgになるように管理し、左動脈血圧は5-7 mmHgの範囲に維持し、非拍動性下体血圧は40-50 mmHgを目標にした。血液量と血圧の管理の補助ガイドとして大脳に対する近赤外線分光法を用いた。外科医は、必要に応じてクランプを動かしながら2枚の長いパッチセグメントを下行大動脈に導入した。患者は体温を回復させ、82分後にハイブリッド左心バイパス回路から離脱した。左心バイパス閉回路は、ガス交換用の人工肺、中心冷却と加温、ポンプ吸引と患者への管理された再輸血を行うための人工心肺回路用貯血槽を有する動脈ライン濾過等と共同して稼働するローラーヘッドハイブリッド回路と共に使用することができる。

(2021年10月)



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