ウィリアムズ症候群の先天性左冠動脈入口部狭窄に対する冠動脈パッチ補填



Coronary artery patch augmentation for congenital left coronary ostial stenosis in Williams syndrome.

城尾 邦彦(1), 落合 由恵(1), 岡本 光司(1), 山下 慶之(1), 宗内 淳(2), コ永 滋彦(1).
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(1) 地域医療機能推進機構九州病院心臓血管外科
(2) 地域医療機能推進機構九州病院循環器小児科
Multimed Man Cardiothorac Surg. 2021 Aug 20;2021. doi: 10.1510/mmcts.2021.062.

突然死に関係する左冠動脈入口部狭窄は、ウィリアムズ症候群の患者にたまに合併することがある。しかし、冠動脈入口部狭窄を有する子どもや幼児に対する長期にわって信頼できる血管再建術式はまだわかっていない。我々は、左冠動脈入口部狭窄が原因の心原性ショックを呈するウィリアムズ症候群の18か月の男児の症例を報告する。グルタルアルデヒドで処理した自己心膜を用いた左冠動脈小孔に対するパッチ補填術を実施した。現在まで経過観察を行っているが、患者は有害事象や心筋虚血を起こさず良好である。

(2021年11月)



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