完全把握をめざす小児の心疾患:症候群:Williams症候群



伊藤 怜司
東京慈恵会医科大学小児科学講座
小児内科 56巻4号 pp.613-616(2024年4月発行)

Williams症候群(WS)は,1961年にWilliamsらが大動脈弁上狭窄(supravalvular aortic stenosis:SVAS),特徴的顔貌(妖精様顔貌),精神発達遅滞を伴う4症例を報告し,翌年にBeurenらも同様の症候を認める3症例を報告したことにより症候群としての集積がなされ臨床像が確立した。頻度は約1万人に1人の割合で発症するまれな遺伝性疾患であり,性差は認めない。WSは心血管疾患に特徴的顔貌,発達障害,非常に社交的で友好的な性格などが組み合わさっていることが特徴である。

(2025年1月)



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