腎臓血管障害を持つ子どもの重度の高血圧



Severe hypertension in children with renovascular disease.

Broekhuizen-De Gast HS, C Tiel-Van Buul MM, R Van Beek EJ.
the Department of Radiology, Royal Hallamshire Hospital, Sheffield, United Kingdom.
Clin Nucl Med 2001 Jul;26(7):606-9

腎臓血管障害は子どもにおける高血圧の重要な原因のひとつであり、発病にかなり大きな 影響を与えるとともに、致命的リスクにも関連する。二次的高血圧は成人より子どもによ くみられ、子どもの高血圧の70から80%を占めている。子どもの二次的高血圧の70%は筋 繊維形成不全が原因である。その他に併発する病状は、大動脈炎・中央大動脈症候群 (midaortic syndrome)・ウィリアムズ症候群などがある。腎動脈狭窄の早期発見には映像 技術が重要な役割を果たす。腎動脈造影法が最終的な方法であることは変わらないが、2重 ドップラースキャン(duplex Doppler scanning)を使った超音波診断や放射性原子シンチグ ラフ(radionuclide scintigraphy)などの非侵入的あるいは低侵入レントゲン検査手法が、 こどもの副次的診断手法として使用されている。腎臓血管高血圧の診断にTc-99m MAG3を 用いた動的放射性原子シンチグラフが重要な役割を担った3名のこどもの高血圧患者につ いて紹介を行う。

(2001年7月)



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