ウィリアムズ症候群の子どもの運動テストと携帯型24時間血圧測定



Exercise testing and 24-hour ambulatory blood pressure monitoring in children with williams syndrome.

Giordano U, Turchetta A, Giannotti A, Digilio MC, Virgilii F, Calzolari A.
Sports Medicine Department, Ospedale Pediatrico Bambino Gesu, Piazza S.
Onofrio, 4-00165 Rome, Italy.
Pediatr Cardiol 2001 Nov-Dec;22(6):509-11

この研究はウィリアムズ症候群の子どものトレッドミルによる運動負荷耐性と血圧の反応の評価、及び携帯型24時間血圧測定を目的とした。平均年齢13.8歳±3.6歳のウィリアムズ症候群の子ども17人(男児8人、女児9人)を調査した。6人の子どもは対高血圧療法(antihypertensive therapy)を受けていた。各患者は臨床検査と安静時・運動中・24時間の血圧測定を受けた。2次元心エコーと腎動脈に対するエコードップラー検査を実施した。テストは筋肉疲労の発生時、もしくはテストへの協力が得られなくなった時点で打ち切られた。一般の健康な子どもに比べて、患者たちは運動総時間が短く(7.3 +/- 1.9 対 14.3 +/- 2.6分, p < 0.001)、同じ負荷で比較した場合心拍数が増加し(167 +/- 19 対 145 +/- 16 回/分, p < 0.001)収縮期最大血圧が増加する(146 +/- 27 対 128 +/- 12 mmHg, p = 0.01)。携帯型血圧測定値によれば、日中も夜間も収縮期血圧が高い。この研究によればウィリアムズ症候群の青年や子どもは高血圧になるリスクが高く、その原因は大きな血管の変形と考えられる。エラスチンの合成に関連するこのデータは、高血圧を引き起こす動脈系の拡張性と直接関係している。

(2002年3月)



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