Bromの3パッチ技法を使用した左冠状動脈小孔狭窄を伴う大動脈弁上狭窄の修復



Successful repair of supravalvular aortic stenosis with ostial stenosis of the left coronary artery using Brom's three patch technique.

Iwase J, 田嶋 一喜, 井尾 昭典, Minho S, 加藤 亙, 田中 啓介
名古屋第二赤十字病院 診療科部 心臓血管外科
Jpn J Thorac Cardiovasc Surg. 2003 Nov;51(11):612-5.

左冠状動脈の狭窄病変は認められていなかったが大動脈弁上狭窄に合併している。我々は左冠状動脈小孔狭窄を伴う大動脈弁上狭窄の修復に成功した。9歳の女児が大動脈弁上狭窄を伴うウィリアムズ症候群と診断された。患児はアンギナ(訳注:絞扼感を伴う病態の総称)の症状はなかったが、カテーテル検査を行った結果、左冠状動脈小孔に重度の狭窄が発見された。大動脈基部と左冠状動脈小孔部分の両方をを拡張できるBromの3パッチ技法を用いた。この術式は大動脈基部形状の再建に関して理想的な方式である。

(2003年12月)



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