Mid-aortic syndromeを伴ったWilliams症候群の1例
川出 恭子、高橋 実穂、堀米 仁志、松井 陽
筑波大学小児科
茨城県臨床医学雑誌 第38巻 2002年 31ページ
Mid-Aortic症候群とは腹部大動脈とその分枝の狭窄を特徴とする症候群である。症例は大動脈弁上狭窄があり、FISH法でWilliams症候群と診断された14歳女児。腹部大動脈造影で、腹腔動脈、上腸間膜動脈、左腎動脈の分枝部の狭窄と、下腸間膜動脈から側副動脈発達が認められた。胸部大動脈と腹部大動脈では圧較差を20mmHg認めた。本症候群では念頭に置き高血圧や腹部症状に注意すべきと考えられた。
(2005年11月)
目次に戻る