大動脈弁上狭窄に対して上部から弓部大動脈の再建を施行した一症例
尾澤 直美、高橋 幸宏、村田 将光、佐々木 孝、和田 直樹、安藤 誠、菊池 利夫、朴 仁三
財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院
第135回日本胸部外科学会関東甲信越地方会(2005年9月3日)
症例は4歳男児。Williams症候群、大動脈弁上狭窄、上行大動脈から大動脈弓部低形成、肺動脈狭窄と診断された。大動脈は弁上から弓部にかけて狭窄しており、大動脈基部はrt aortic sinusとnoncoronary sinus間をBrom法で、上行〜弓部大動脈は動脈管索を越えてGore-tex patchを用いて拡大した。大動脈弓部まで及ぶ狭窄症例は稀であり、術式を報告する。
(2006年5月)
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