Williams症候群、大動脈弁上狭窄に対するMyers手術
3−3−75と同じ手術に関する報告と思われる。
(2006年10月)
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長谷川 広樹、櫻井 一
社会保険中京病院心臓血管外科
Circulation Journal Vol69, Suppl U、827ページ(2005年)
【目的】
Williams症候群は、先天性大動脈弁上狭窄(以下SAS)、mental retardation、特徴的な顔貌を合併する症候群である。SASの手術方法として、成長を考慮すると、自己組織のみによる手術方法が望ましい。今回、SASに対して、自己大動脈組織のみによる狭窄解除手術(Myers手術)を施行した。他の術式との比較検討を行い考察を加えた。
【成績】
16歳、女性。SAS部の圧差は70mmHgで、砂時計型であった。各Valsalva洞に切開をいれ、それにあわせて大動脈を切開し、3つのflapをつくり各Valsalva洞切開部にあわせてスライドさせ縫合した。術後カテーテル検査で圧差を認めず、形態的にも十分な拡大が得られた。ARをわずかに認めた。
【結論】
人工物およびパッチを用いず、自己大動脈組織のみを用いるMyers手術は小児例に対して有用であった。
(2006年10月)
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