ウィリアムズ症候群に合併した孤発性僧帽弁閉鎖不全に対する成功裏に終了した再建手術:症例報告
Successful reconstructive surgery for isolated mitral insufficiency associated with williams syndrome: report of a case.
武田浩二, 松宮護郎, Iwata K, 澤 芳樹
心臓血管外科, 外科学講座(第一外科), 大阪大学大学院医学研究科, Suita, Osaka, 565-0871, Japan.
Surg Today. 2007;37(3):237-9. Epub 2007 Mar 9.
外科手術による治療を必要とする孤発性僧帽弁閉鎖不全はウィリアムズ症候群ではめずらしい。25歳男性のウィリアムズ症候群患者で、重度の僧帽弁閉鎖不全と心房細動を原因とする先天性心不全を罹患している症例を報告する。前縁小葉の広範な逸脱はみられるが、それ以外の大動脈弁上や肺動脈の狭窄など循環器異常は発見されなかった。患者は弁修復根治術と同時にCox-maze術も行う手術を受け成功した。この再建術は適切であり、ウィリアムズ症候群に合併する孤発性僧帽弁閉鎖不全の手術治療として効果的である。
(2007年3月)
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