正常に発達した幼児と脆弱X症候群やウィリアムズ症候群の幼児における視覚探索



Visual search in typically developing toddlers and toddlers with Fragile X or Williams syndrome.

Scerif G, Cornish K, Wilding J, Driver J, Karmiloff-Smith A.
Neurocognitive Development Unit, Institute of Child Health, University College London, UK. g.scerif@ich.ucl.ac.uk
Dev Sci. 2004 Feb;7(1):116-30.

視覚選択注意(Visual selective attention)は適切な視覚情報に注意を向け、不適切な刺激を無視できる能力である。幼児の早期におけるこの能力の典型的な発達や変則的な発達に関してはほとんど解明されていない。実験1では、正常に発達した幼児がタッチスクリーン上に表示された複数の目標の視覚探索状況を調査した。目標に触るまでに要した時間、触ることに成功した目標物間の距離、正確性、間違いのタイプなどを調べた結果、探索表示をうまく扱えないことに関して、2歳児と3歳児の間に違いがあることがわかった。実験2では、脆弱X症候群やウィリアムズ症候群幼児の探索能力を調査した。両グループとも、接触一回あたりの平均時間や平均距離は、暦年齢や精神年齢を一致させた正常に発達した幼児と同等の成績だった。しかし、両グループとも間違えた数が多かった。ウィリアムズ症候群の幼児は他のグループに比べて目標物以外の選択肢に惑わされることが多かった。一方、脆弱X症候群の幼児は前回見つけた目標物に固執した。これらの発見は正常に発達した幼児がどのように視覚探索を行うかに関する情報、変則的な発達をとげた幼児の特徴的な探索障害を明らかにした

(2004年8月)


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