ウィリアムズ症候群の青年と成人における睡眠パターンと日中の眠気
Sleep patterns and daytime sleepiness in adolescents and young adults with Williams syndrome.
Goldman SE, Malow BA, Newman KD, Roof E, Dykens EM.
Sleep Disorders Program, Department of Neurology, Vanderbilt University Medical Center, Nashville, TN, USA.
J Intellect Disabil Res. 2008 Dec 2. [Epub ahead of print]
背景:
睡眠異常は神経発達障害患者に共通してみられ、日中の活動に悪影響を与える可能性もある。ウィリアムズ症候群の子どもには睡眠障害があると報告されているが、青年や成人期までこの問題が持続するかどうかは研究されていない。
手法:
本研究はウィリアムズ症候群の青年と成人23人(平均年齢25.5歳、標準偏差8.0歳)の一晩の睡眠パターンと日中の眠気について調査した。睡眠パターンは手首睡眠覚醒判定装置(wrist actigraphy)を使用して検査を行った。
結果:
調査した被験者は夜間ベッドに9時間入っているが、日中の眠気と不眠が共通的にみられ、他の神経発達障害集団に匹敵する。調査結果には、睡眠導入遅延(prolonged sleep latency)(平均37.7分、標準偏差37.3分)を伴う睡眠効率の低下(平均74.4%、標準偏差7.0%)、睡眠導入後の覚醒時間の増大(平均56.1分、標準偏差17.6分)動作および細分化指数の上昇(平均14.3、標準偏差4.6)が含まれる。
結論:
ウィリアムズ症候群の青年と若い成人は夜間にベッドに9時間はいているにもかかわらず眠気があることが判明した。不眠に影響する原因の考察と睡眠ポリグラフによる検査の可能性を検討した。
(2008年12月)
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