ウィリアムズ症候群の子どもの睡眠
Sleep in children with Williams Syndrome.
Mason TB, Arens R, Sharman J, Bintliff-Janisak B, Schultz B, Walters AS, Cater JR, Kaplan P, Pack AI.
Sleep Center, The Children's Hospital of Philadelphia, Philadelphia, PA, United States.
Sleep Med. 2011 Sep 20. [Epub ahead of print]
目的:
ウィリアムズ症候群の子どもの睡眠を正常で健康な対照群と比較することで分析し、ウィリアムズ症候群には特定の睡眠特徴が存在するのか、そしてとぎれとぎれの睡眠と行動の関係を単作すること。
方法:
遺伝子検査で確認されたウィリアムズ症候群の子ども35人と同等の対照群35人に対して、フィラデルフィア子ども病因の睡眠センターで終夜睡眠ポリグラフと成績確認検査を行なった。両親には子どもの睡眠と行動に関する質問票に記入してもらった。
結果:
終夜睡眠ポリグラフによるとウィリアムズ症候群の被験者は、睡眠効果の低下、呼吸に関連する覚醒の増加、徐波睡眠の増加など対照群と比較して有意に異なる睡眠をしていた。さらに、ウィリアムズ症候群の被験者は対照群と比較して、入眠に困難があり、体が安静ではなく、睡眠からの覚醒も多い。ウィリアムズ症候群の被験者の52%はADHDの特徴を有していた。
結論:
我々が調査したサンプルではウィリアムズ症候群の子どもの睡眠は対照群と比較して有意に異なる。本研究で明らかにされたこの差異は遺伝子が睡眠に及ぼす影響を示している可能性がある。
(2011年9月)
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