睡眠の重要性:ダウン症候群とウィリアムズ症候群の学齢期の子どもにおける注意の障害



The Importance of Sleep: Attentional Problems in School-Aged Children With Down Syndrome and Williams Syndrome.

Ashworth A(1), Hill CM, Karmiloff-Smith A, Dimitriou D.
Author information:
(1)a Department of Psychology and Human Development Institute of Education , London. Behav Sleep Med. 2014 Aug 15:1-17. [Epub ahead of print]

正常に発達した子どもにおいて、睡眠障害は昼間の注意の困難さと関連している。発達障害を有する子どもでも、睡眠と注意の問題に苦しんでいることが多いが、その関連性はほとんど理解されていない。本研究はダウン症候群とウィリアムズ症候群の学齢期の子どもにおいてこの関連性を調査した。睡眠覚醒判定法 (Actigraphy)とパルスオキシメーターでそれぞれ睡眠と睡眠呼吸障害を評価し、注意は新しい視覚的な持続処理課題(Continuous Performance Test)を用いて検査した。注意欠陥は両症候群のグループに存在することが明白であった。正常に発達したグループでは、持続処理課題における高得点と良い睡眠、高い酸素飽和度(SpO2)、少ない脱飽和事象(desaturation events)が関連しているが、ダウン症候群とウィリアムズ症候群の子どもにおいては、酸素飽和度変動は持続処理課題成績との関連はない。

(2014年8月)



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