ウィリアムズ症候群における微細運動機能発達容量
Capacity to improve fine motor skills in Williams syndrome.
Berencsi A(1,)(2), Gombos F(1,)(3), Kov?cs I(1,)(3).
Author information:
(1)Laboratory for Psychological Research, P?zm?ny P?ter Catholic University, Budapest, Hungary.
(2)B?rczi Guszt?v Faculty of Special Education, Institute for Methodology of Special Education and Rehabilitation, E?tv?s Lor?nd University, Budapest, Hungary.
(3)Department of General Psychology, P?zm?ny P?ter Catholic University, Budapest, Hungary.
J Intellect Disabil Res. 2016 Aug 3. doi: 10.1111/jir.12317.
背景:ウィリアムズ症候群患者は微細運動に属する動きに障害があることが知られている。しかし、この領域におけるウィリアムズ症候群の詳細な行動プロフィールはいまだに不明である。集中的かつ大規模な訓練を行うことでこれらのスキルがどれくらい改善するかという容量に関してもわかっていない。
手法:最初にウィリアムズ症候群および正常に発達した被験者に対して一連の指タップ課題(finger tapping task)を実施し、その成績と学習容量を研究した。指タップ課題の改善は睡眠に依存していることが示された。今回の研究に参画しているウィリアムズ症候群被験者は以前実施した睡眠ポリグラフ研究にも参加していたが、学習については直接の関連はない。
結果:ウィリアムズ症候群被験者は個人毎に大きなばらつきを示した。さらに、全体的にウィリアムズ症候群患者の初期の成績は低く、学習容量も大きな制限があった。睡眠効率の低下がこの制限に影響を与えていることを示唆する兆候を発見した。
結論:さらに大規模なウィリアムズ症候群患者に対して、運動学習能力と睡眠障害の深刻さを予測することで、睡眠と学習の間の重要な関係を明らかにできる可能性があるとともに、ウィリアムズ症候群患者の機能獲得を改善するための効果的な訓練方法につながる可能性がある。
(2016年8月)
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