早期介入に向けた結論と意義
Conclusions and implications for early intervention.
Harbourne RT(1).
Author information:
(1)Department of Physical Therapy, John G. Rangos School of Health Sciences, Duquesne University, Pittsburgh, PA, United States. Electronic address: harbourner@duq.edu.
Adv Child Dev Behav. 2021;60:317-327. doi: 10.1016/bs.acdb.2020.10.001. Epub 2021 Jan 11.
この巻の各章は睡眠の量と質が幼い時期の学習に関するアーキテクチャーにおいて必要不可欠な構築要素であるという仮説を示唆している。睡眠によって影響を受ける様々な分野には、言語、運動技能、問題解決、記憶が含まれており、適切で健康的な睡眠が子どもの日常に浸透していれば大きな改善がみられる分野である。この巻で紹介した研究によって、短期的な技能の改善と長期的な発達獲得の両面に対する睡眠の影響に関する我々の理解が広がった。本章の学際的な内容は、幼い子どもの睡眠と学習に関して実践的で様々な転用が可能な情報を提供している。対象としては、ダウン症候群、ウィリアムズ症候群、注意欠陥症、脳性マヒなどの特定の障害を持つ子どもが含まれる。まとめを行う本章では、早期学習をサポートするためのさらなる戦略を構築し、発達障害を有する子どもたち向けの早期介入の効果を高めるために睡眠の役割に注意を向けることを示唆するような研究分野に目を向けつつ、キーとなる知識ギャップを明らかにする。
(2021年3月)
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