ウィリアムズ症候群の成人における年齢と知能指数の関係



The Relationship Between Age and IQ in Adults With Williams Syndrome.

Searcy YM, Lincoln AJ, Rose FE, Klima ES, Bavar N, Korenberg JR.
The Salk Institute for Biological Studies, Laboratory for Cognitive Neuroscience (La Jolla, CA).
Am J Ment Retard. 2004 May;109(3):231-6.

80人のウィリアムズ症候群患者(17歳から52歳)の層化サンプルを使用して年齢と知能指数の関係を調査した。原始データには数値の増大や減少が含まれていたが、その割合は年齢補正後の試験成績が安定する程度であり、年齢とWAIS-Rサブテスト成績の間にはWAIS-Rの標準例と同様の発達傾向が見られる。各年齢における年齢補正後の成績が一定であるにも関らず、加齢とともに作業的知能指数(Performance IQ)は上昇する傾向が見られる。この相違は検査の得点を知能指数に置き換えるときに発生しており、WAIS-R特有の現象だと考えられる。作業的知能指数は加齢と共に向上しているが、検査結果によればウィリアムズ症候群の成人における全体的知能指数(overall IQ)は安定しているようである。

(2004年4月)



目次に戻る