ウイリアムズ症候群児における視空間情報処理過程の特徴
資料番号3−9−112の続編になる内容です。筆者の本間朋恵さんから別刷りを頂きました。
(2006年5月)
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本間 朋恵 1) 、仙石 泰仁 2)、中島 そのみ 2)、舘 延忠 2)、富田 英 3)
1)札幌医科大学 大学院 保健医療学研究科 発達障害学分野
2) 札幌医科大学 保健医療学部
3) 札幌医科大学 医学部 小児科
作業療法 25巻 2号 2006年4月、116-123ページ
ウイリアムズ症候群児6名に対して、K-ABC心理・教育アセスメントバッテリー(以下、K-ABC)と図形位置判別課題を実施し、情報処理過程の特徴抽出、視空間情報の判別と記憶機能との関連を検討した。その結果、K-ABC「位置さがし」における個人内差に低さが認められ、図形位置判別課題では斜めの図形配置を誤るものが6名中3名存在した。そのため、ウイリアムズ症候群では視空間情報の一時的な記憶、モデルの再生における情報処理過程の問題とともに、傾きを伴う視空間情報の判別に困難性を示しやすい者も存在していると考えられた。
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