4歳から16歳のウィリアムズ症候群患者の精神疾患の有病率



Prevalence of psychiatric disorders in 4 to 16-year-olds with Williams syndrome.

Leyfer OT, Woodruff-Borden J, Klein-Tasman BP, Fricke JS, Mervis CB.
Department of Psychological and Brain Sciences, University of Louisville, Louisville, Kentucky.
Am J Med Genet B Neuropsychiatr Genet. 2006 Jul 5; [Epub ahead of print]

4歳から16歳のウィリアムズ症候群患者119人について、両親対して構造化問診表を使ってDSM-IV基準による精神疾患の有病率を調査した。大多数の子供たちが少なくともDSM-IVの診断基準に適合していた。最も有病率が高かったのは、注意欠陥多動性障害(ADHD:64.7%)と特定の恐怖症(53.8%)であった。実年齢ADHDの主症状は暦年齢と関連して有意な変化が見られ、低年齢グループ(4歳から6歳)では両方が組み合わさっているが、高年齢グループ(11歳から16歳)では注意欠陥が支配的である。全般的不安障害(Generalized Anxiety Disorder (GAD))は年齢とともに有意に増加する。これらの発見はウィリアムズ症候群の行動面の表現型定義に関する新たな段階を示すLimキナーゼ1の半接合も空間を把握して行動する際の障害を悪化させている可能性がある。

(2006年7月)



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