ウィリアムズ症候群と自閉症の顔認識における方向および感情表現の影響
Orientation and Affective Expression Effects on Face Recognition in Williams Syndrome and Autism.
Rose FE, Lincoln AJ, Lai Z, Ene M, Searcy YM, Bellugi U.
Laboratory for Cognitive Neuroscience, The Salk Institute for Biological Studies, La Jolla, CA, USA.
J Autism Dev Disord. 2006 Aug 12; [Epub ahead of print]
ウィリアムズ症候群患者に共通して見られる顔認識が優れていることの性質を明らかにするために、ウィリアムズ症候群の患者の顔認識能力を3水準(普通の表情で正立顔、様々な感情表現を持つ正立顔、普通の表情で倒立顔)で検査し、自閉症患者および健康な対照群と比較した。普通の表情で正立顔のケースでは差は見られなかった。しかし、様々な感情表現を持つ正立顔を識別するケースにおいては、ウィリアムズ症候群グループは自閉症グループに比べて正確性が高い一方、倒立顔の識別においては逆のパターンが見られた。我々はこの差異が両症候群の社会性機能の対比を反映しているものと考える。
(2006年8月)
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