ウィリアムズ症候群における神経発達と行動面の問題
Neurodevelopmental and behavioral issues in williams syndrome.
Paterson SJ, Schultz RT.
Yale Child Study Center, 230 South Frontage Road, P.O. Box 207900, New Haven, CT, 06520-7900, USA. sarah.paterson@yale.edu.
Curr Psychiatry Rep. 2007 Apr;9(2):165-71
これまで行われたウィリアムズ症候群に関する研究のほとんどは患者独特の認知プロフィールに焦点があてられており、この障害の発達や神経的基盤は重要視されてこなかった。我々は脳画像解析から得られた最新の発見をレビューし、これらのデータを行動面の表現型に結びつける検討を始めた。他の精神遅滞を伴う症候群の多くと同様に、ウィリアムズ症候群患者においても脳全体の大きさが有意に縮小している。しかし、ウィリアムズ症候群における障害、特に視空間障害は頭頂葉の異常と関連している。遺伝子解析と脳画像解析の結果はウィリアムズ症候群の神経生物学的側面に有用な洞察をもたらす。しかし、今後の研究では発達過程を調査する研究が不足していること考慮に入れる必要がある。
(2007年4月)
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