ウィリアムズ症候群の幼児における情動応答性



Emotional responsivity in young children with Williams syndrome.

Fidler DJ, Hepburn SL, Most DE, Philofsky A, Rogers SJ.
Colorado State University, Fort Collins, CO 80523-1570, USA.
dfidler@cahs.colostate.edu
Am J Ment Retard. 2007 May;112(3):194-206.

ウィリアムズ症候群の幼児は他の発達障害をもつ子どもに比べて情動応答性が高いという仮説を検証する。ウィリアムズ症候群の幼児23人と精神年齢を一致させた原因不明の発達障害児30人についてRepacholiとGopnik (1997)の "Yummy-Yucky"課題の順応成績を比較した。その結果、ウィリアムズ症候群の幼児は対照群と比較して表情効果や発生を模倣する傾向が高い。しかし、このような情動応答性が高いことが情動性表出に基づく意思決定を本質的に改善しているわけではない。ウィリアムズ症候群の幼児は実験者に対して嫌いな食べ元を好きだと思わせようとする傾向が高い。亢進された情動応答性と障害された視点が含まれた社会性プロファイルについて議論する。

(2007年6月)



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