ウィリアムズ症候群における心の理論の能力は言語面では優れ視覚面では劣る
Verbal Peaks and Visual Valleys in Theory of Mind Ability in Williams Syndrome.
Santos A, Deruelle C.
Mediterranean Institute of Cognitive Neurosciences, CNRS, 31, Chemin Joseph Aiguier, 13402, Marseille Cedex 20, France, andreia.santos@incm.cnrs-mrs.fr..
J Autism Dev Disord. 2008 Nov 28. [Epub ahead of print]
心の理論(theory of mind)に関する研究は変則的な社会行動を特徴とする発達障害を理解することに重要な貢献をしている。しかし、ウィリアムズ症候群の心の理論に関する能力についての共通認識はまだ皆無に近い。本研究は視覚的及び言語的課題を用いてウィリアムズ症候群の患者の企図に関する属性を調査し、精神年齢が一致する正常に発達した人々と比較を行った。その結果、ウィリアムズ症候群の患者は言語的課題は対照群と同等の正確さで行うが、視覚的課題はそうではなかった。このような様相の相違は、ウィリアムズ症候群グループが心の理論を必要としない対照課題を行ったときの成績には影響を及ぼさない。これは対照群と同様である。これらの結果は、ウィリアムズ症候群における心の理論の能力は言語面では優れ視覚面では劣ることを示唆している。
(2008年11月)
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