自閉症・ダウン症候群・ウィリアムズ症候群の子どもにおける顔全体認識能力の発達に関する症候群横断的研究
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(2009年2月)
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A cross-syndrome study of the development of holistic face recognition in children with autism, Down syndrome, and Williams syndrome.
Annaz D, Karmiloff-Smith A, Johnson MH, Thomas MS.
Developmental Neurocognition Lab, School of Psychology, Birkbeck College, University of London, Malet Street, London WC1E 7HX, UK; Department of Human Communication Sciences, University College London, London WC1N 1PF, UK.
J Exp Child Psychol. 2009 Feb 2. [Epub ahead of print]
自閉症・ダウン症候群・ウィリアムズ症候群という発達障害を持つ学童期の子どもの顔全体認識処理能力の発達を症候群横断的に比較した結果を報告する。自閉症は2つのグループに分けられる。一つは高機能な子どもであり、他方は低機能な子どもである。後者のグループについては、このような観点で研究されたことはほとんどない。4つの疾患グループを正常に発達したグループと比較した。田中・ファラー部分全体関係課題(Tanaka and Farah's part-whole task)を用いて発達状態の横断的軌跡分析を行った。部分全体関係課題の成績を暦年齢及びいくつかの方式(語彙認識・視空間構築・Benton顔認識課題)で測定した精神年齢と関連付けることで発達軌跡を分析した。すべての症候群において、発達が発現する時期やその割合は正常ではなく、さらに非典型的なプロフィールも発見した。これらのプロフィールはまったく相違しており、顔認識発達に関して異なる経路や異なる表現型が存在することを示している。我々は異常および正常の両発達状態における顔認識理論の示す意味を検討した。そこには、部分全体関係や心的回転操作が全体処理や立体配置処理の異なる側面に触れた可能性も含まれている。
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