ウィリアムズ症候群の子どもの対象指示コミュニケーション技術:メッセージが適切ではないことの理解
Referential communication skills of children with Williams syndrome:understanding when messages are not adequate.
John AE, Rowe ML, Mervis CB.
University of Louisville, Louisville, KY 40292, USA.
aejohn11@gwise.louisville.edu
Am J Intellect Dev Disabil. 2009 Mar;114(2):85-99.
ウィリアムズ症候群のこどもは比較的良い構造化言語能力と具体的な語彙を有している一方で、言語の実用面に問題を抱えている。聞き手の立場における対象指示コミュニケーション(listener-role referential communication)における実用的言語問題の影響を明らかにするために、衝立で隔てられた話者が発するメッセージが不適切であることを言語化する能力を計測するように設計された絵画配置課題(picture placement task)を利用した。参加者は6歳から12歳のウィリアムズ症候群の子ども57人である。メッセージが不適切である場合、子ども達はしばしば問題に遭遇したことを言語化した。子ども達がメッセージの不適切性を指摘する尤度、および不適切性を指摘した子ども達が問題の内容を効果的に伝えられることに関する尤度は、出会った問題のタイプ、心の理論に対する知識、受容的語彙、暦年齢の関数として変化する。
(2009年5月)
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