ウィリアムズ症候群における空間認知障害



この資料は ホームページ に掲載されていたものを翻訳したものです。
(1999年5月)

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Spatial Deficits in Williams Syndrome

Dr. James E. Hoffman - University of Delaware

ウィリアムズ症候群は稀に発生する遺伝子に起因する疾病で、精神遅滞と認知能力の 長所短所が特徴あるパターンを示す。比較的よく保存された言語能力とかなり損傷された 空間認知能力が共存する。バーバラ・ランダウ(Barbara Landau)と私は、空間認知能力障 害の実態とそれが空間言語に及ぼす影響を調べる目的で、様々な立体構築課題に取り組ん でいる間に視線追跡測定を行った。最初の実験は、普通の成人・同じ精神年齢の対照群・ ウィリアムズ症候群に対して、一組の部品を例示と同じになる様に組み合わせる課題を与 えた。この実験の結果は1998年11月にシカゴで開催された心理学会で発表された。 この時のプレゼンテーション資料は ホームページ 上に掲載されている。

課題を解いている間の視線移動順序は、情報を獲得する順序と一回の凝視で何個 (chunk)の空間情報を獲得しているかという情報を与えてくれる。この測定の結果、ウィリ アムズ症候群の子供と相当年齢の対照群は同じに見える。しかし、ウィリアムズ症候群の 子供は、より多くの間違いを犯し、しばしばそれを訂正することが困難である。課題を解 いている時の視線移動とブロック配置順序の再現例を見る事で、これらの難しさを理解す ることができる。次に示す例は、最初の2例がウィリアムズ症候群の被験者、最後の2例 が精神年齢を合わせた対照被験者のものである。 (ホームページ 上に例示がある)

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以下は上記プレゼンテーション資料の結論部分です。

Eye Fixations During Block Construction in Children With Williams Syndrome

James E. Hoffman, Barbara Landau, Jerome Pagani
University of Delaware
39th Annual Meeting of the Psychonomic Society, Dallas, Texas
November 1998

結論

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