言語習得はどこまでモジュール的か
正高 信男:京都大学霊長類研究所
‘科学’Vol.69 No.10 Page 803-810, 1999年10月発行
言語能力が他の一般的認知能力から独立して発達し、それ自体固有のモジュールをもつか
否かについて、多くの論議がなされてきている。その際、モジュール説を支持する有力な
論拠とされているのが、ウィリアムズ症候群という遺伝性の発達障害をもつ子どもの言語
獲得の知見である。本稿では、ウィリアムズ症幼児の言語能力と他の能力の発達の関連性
の検討を通じて、言語習得がどれほどモジュール的であるかについての考察を試みた。
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“科学”の目次の紹介文から
言語の習得は運動学習と影響しあう?
言語能力は他の能力とは独立して発達するのだろうか.そうだとする根拠に,ウィリアム
ズ症候群という遺伝的発達障害をもつ子どもに関する知見が挙げられてきたが,ウィリア
ムズ症児の言語能力と他の能力の発達を検討すると,両者は発達のためのメカニズムを共
有し,言語能力は身体性を帯びたものであることがわかった. (正高信男氏,p. 803)
(1999年10月)
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“科学”に掲載されている実験内容の一部が京都大学霊長類研究所の
ホームページで公開されています。
(2000年8月)
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