短報:ウィリアムズ症候群における感覚処理と繰返行動の関連に関する探索



Brief Report: Exploring the Relationship Between Sensory Processing and Repetitive Behaviours in Williams Syndrome.

Riby DM, Janes E, Rodgers J.
School of Psychology, Newcastle University, Newcastle Upon Tyne, UK.
J Autism Dev Disord. 2012 Jun 8. [Epub ahead of print]

本研究はウィリアムズ症候群(n=21)の子どもの感覚処理異常と繰返行動の関連を探索した。この神経発達疾患における2種類の臨床症状を合わせて初めて研究する新たな試みである。両親に感覚プロフィール(簡易フォーム:Dunn in The sensory profile manual. San Antonio: The Psychological Corporation, 1999)と繰返行動質問表(Turner 1995)を記入してもらった。これらの尺度で測った総合得点の間には有意な相関があることの証拠がみられた。すなわち、ウィリアムズ症候群の子どもで感覚処理異常が多いほど、繰返行動の数も多いことが示唆されている。これらの尺度の詳細尺度をさらに分析したところ、ウィリアムズ症候群の感覚処理異常と繰返行動の関連には覚醒調節が重要な役割を果たしていることを示唆する関連もみられた。

(2012年6月)



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