私に何か質問がありますか? ウィリアムズ症候群の子どもは共同作業中のあいまいな参照コミュニケーションにどのように反応するのか?



Do you have a question for me? How children with Williams syndrome respond to ambiguous referential communication during a joint activity*

Skwerer DP, Ammerman E, Tager-Flusberg H.
Boston University.
J Child Lang. 2012 Aug 10:1-24. [Epub ahead of print]

ウィリアムズ症候群患者の言語に関する研究は、この20年間継続的な理論的議論によって推進されてきた。この議論は、最初は言語能力と認知能力の解離に焦点が当たっていたが、社会性が高く比較的言語表現能力が高いにもかかわらず社会−コミュニケーション障害を有することの矛盾を調べることに変化している。我々は共同作業中に参照コミュニケーションを行うゲームの中でウィリアムズ症候群患者のコミュニケーション障害の原因を調査した。5歳から13歳のウィリアムズ症候群の子どもと言語精神年齢と歴年齢を一致させた正常に発達した対照群を、要素の配列から話者の意図する参照を選択させる様々な異なるタイプの情報を考える能力に関して比較した。要素の位置に関する注意の発達と説明の要求の数とタイプにはグループ間で有意な差が見られたが、これは、ウィリアムズ症候群がみせる参照を解決する戦略は精神年齢から期待されるレベルより非効率的で未熟であることを示している。ただし、対照群においてゲームを進める過程でみられる学習効果は存在した。

(2012年9月)



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