ウィリアムズ症候群の子どもにおける全体的および部分的相貌認識



Configural and Local Processing of Faces in Children with Williams Syndrome.

Deruelle C, Mancini J, Livet MO, Casse-Perrot C, de Schonen S
Center of Research in Cognitive Neuroscience, CNRS, Marseille, France
Brain Cogn 1999 Dec;41(3):276-298

3種類の実験を用いてウィリアムズ症候群の子どもにおける相貌認識を調査した。実験1で は、顔の異なる部分の特徴を識別する能力が、ウィリアムズ症候群の被験者と、暦年齢が それぞれ一致する子どものグループ、及び精神年齢が一致するグループ間で比較された。 実験2と3では、図形及び顔の部分的及び全体的な特徴を処理する能力が同じグループ間 で比較された。実験の結果、ウィリアムズ症候群の子どもの総合成績は暦年齢が一致する グループよりは低く、精神年齢が一致するグループとは同等であった。さらにこの研究で は、暦年齢や精神年齢が一致するグループの場合、顔や図形の全体的処理のほうが良くな る傾向があるのに対して、ウィリアムズ症候群の子どもの場合はそのような傾向が見られ なかった。この発見はウィリアムズ症候群における相貌認識が発達異常の影響を受けている 事を示唆している。

(1999年12月)

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