ウィリアムズ症候群に子どもにおける反復行動と感覚処理異常の発生頻度と現象論の調査
Exploring the prevalence and phenomenology of repetitive behaviours and abnormal sensory processing in children with Williams Syndrome.
Janes E, Riby DM, Rodgers J.
Institute of Neuroscience, Newcastle University, Newcastle, Tyne and Wear, UK.
J Intellect Disabil Res. 2013 Aug 20. doi: 10.1111/jir.12086. [Epub ahead of print]
背景:
数は少ないがウィリアムズ症候群患者に対する研究から、同症候群の子どもは感覚処理異常に対して脆弱であり、反復行動や制約行動を有していることが示唆されている。
方法:
6歳から15歳のウィリアムズ症候群の子ども21人の親に対して、感覚処理異常と反復行動の範囲について、形態・頻度・影響・発達の状況を明らかにする半構造的面接を実施した。
結果:
判明したことは、感覚処理異常は主として聴覚過敏、特に前庭、聴覚、味覚、固有感覚などの機能にかかわることが特徴である。両親は一連の反復行動や制約行動がしばしば子どもの感覚徴候と関連することを報告している。
結論:
本研究はウィリアムズ症候群における感覚機能と反復行動に関する理解を深めることに多大な貢献をした。また、同症候群の子どもたちが経験する困難に対する学際的評価が必要なことも明らかにした。
(2013年8月)
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