ウィリアムズ症候群と精神病:症例報告
Williams syndrome and psychosis: a case report.
Salgado H, Martins-Correia L.
J Med Case Rep. 2014 Feb 12;8(1):49. [Epub ahead of print]
はじめに:
恐怖症や強迫性兆候や不安症のような精神的併存症はウィリアムズ症候群で共通的にみられる。しかし、同症候群の患者における精神病症状は稀である。我々はウィリアムズ症候群の一人の患者の精神病の症例報告を行う。
症例:
23歳のウィリアムズ症候群を有する白人女性が迫害妄想および幻聴やことばの幻覚、独り言、精神運動興奮を伴って救急外来に受診した。これらの兆候は2か月間継続していた。他の精神病や精神作用物質の証拠はみられなかった。精神疾患や神経疾患に関して事前の精神医学的兆候や家族歴に関する証拠もみられない。彼女は抗精神病薬により治療をおこない、症状は解消された。
結論:
我々はウィリアムズ症候群患者で非器質性精神病歴を経験した患者の症例を報告した。この話題に関する文献は数が乏しいため、本症例報告は本併存疾患に新たなデータを付加することを意図している。
(2014年2月)
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