ウィリアムズ症候群の成人の社会的脆弱性の認識レベルに対する両親と本人の評点
Parent and Self-Report Ratings on the Perceived Levels of Social Vulnerability of Adults with Williams Syndrome.
Lough E(1), Fisher MH(2).
Author information:
(1)Department of Psychology, Durham University, Science Laboratories, South Road, Durham, DH1 3LE, UK. e.f.lough@durham.ac.uk.
(2)Department of Counseling, Educational Psychology and Special Education, Michigan State University, East Lansing, MI, USA.
J Autism Dev Disord. 2016 Nov;46(11):3424-3433.
本研究は、ウィリアムズ症候群の成人の社会的脆弱性に関して、両親と自己採点による評点を比較するという多評定者アプローチである。参加者はウィリアムズ症候群の成人とその両親のペア102組である。両親が社会的脆弱性質問表(the Social Vulnerability Questionnaire)を記入し、ウィリアムズ症候群の成人はその質問表の適応版を記入する。両親は一貫してウィリアムズ症候群本人の報告よりも自分の息子や娘は社会的脆弱性のレベルが高いと主張する。唯一の例外は精神的虐待である。ウィリアムズ症候群患者自身が社会的脆弱性に関して両親より低い評点を付けることは彼らが自分自身の脆弱性に関してもつ洞察について新たな情報を提供している。これらの発見は、社会的脆弱性を対象として設計された治療に対する多評定者アプローチの一部として自己認識を教えることの重要さを強調している。
(2016年10月)
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