ウィリアムズ症候群子どもにおける仲間関係:両親と担任教師の洞察
Peer Relationships in Children with Williams Syndrome: Parent and Teacher Insights.
Gillooly AE(1)(2), Riby DM(3), Durkin K(2), Rhodes SM(4).
Author information:
(1)Institute of Health and Wellbeing, University of Glasgow, 1055 Great Western Road, Glasgow, G12 0XH, Scotland, UK.
(2)School of Psychological Sciences and Health, University of Strathclyde, 40 George Street, Glasgow, G1 1QE, Scotland, UK.
(3)Department of Psychology, Durham University, South Road, Durham, DH1 3LE, England, UK.
(4)Child Life and Health, Centre for Clinical Brain Sciences, University of Edinburgh, 20 Sylvan Place, Edinburgh, EH9 IUW, Scotland, UK. sinead.rhodes@ed.ac.uk.
J Autism Dev Disord. 2020 May 12. doi: 10.1007/s10803-020-04503-6. [Epub ahead of print]
ウィリアムズ症候群の子どもは社会的相互関係の対する強い動機付けを示すと報告されているが、数々の証拠が仲間関係において様々な困難を経験している可能性を示唆している。これらの困難さの特徴に関してはほとんど知られていない。ウィリアムズ症候群の子ども(7歳から16歳)の両親や担任教師に社会的機能や仲間関係について計測する質問表を記入してもらった。両親や担任教師の報告によれば、ウィリアムズ症候群の子どもは母集団の標準に比べて、有意に仲間関係においてより重大な問題を有していることが判明した。問題には、交友関係を維持することの困難さ、仲間外れにされることが多いことなどが含まれる。さらに実質的な社会的機能の問題が大きければ大きいほど、関連する仲間関係の問題も大きくなる。本研究は、ウィリアムズ症候群子どもの仲間関係における困難さを示す多元的情報を提供し、ウィリアムズ症候群の幅広い社会的表現型に対してさらに考慮が必要であることを示す。
(2020年5月)
目次に戻る