ウィリアムズ症候群の若者に向けたオンライン反応抑制認知訓練プログラムの実行可能性と受容可能性



Feasibility and acceptability of an online response inhibition cognitive training program for youth with Williams syndrome.

Brei NG(1), Raicu AM(2), Lee HJ(3), Klein-Tasman BP(3).
Author information:
(1)Catholic Social Services of Southern Nebraska, Lincoln, NE, United States.
(2)Michigan State University, East Lansing, MI, United States.
(3)University of Wisconsin-Milwaukee, Milwaukee, WI, United States.
Int Rev Res Dev Disabil. 2020 Oct 15. doi: 10.1016/bs.irrdd.2020.09.002. Online ahead of print.

ウィリアムズ症候群は遺伝子起因の神経発達疾患であり、抑制困難を伴うことが多い。オンライン認知訓練プログラムは認知機能を向上させる見込みがある。このような介入方法はウィリアムズ症候群患者向けに開発されていないが、この集団に対する大規模なオンライン認知訓練プログラムの実用性を探るために、まず我々は、ウィリアムズ症候群患者がいる家族がこのプログラムの実行可能性や受容可能性を見出せるかどうかを調査する必要がある。10歳から17歳のウィリアムズ症候群患者20人が両親の付き添いのもと、リアルタイムオンラインテレビ会議ソフトウェによる監督の元、試験的オンライン認知訓練プログラムに参加した。両親に対する3問の質問表を用いて、この反応抑制訓練プログラムの実行可能性と受容可能性を評価した。実行可能性と受容可能性を評価するために記述的なデータが報告されている。全体的に見て、このオンライン方式は家族から肯定的な反応を受けている。両親は他の人にこの訓練を勧める傾向がある。報告はこの訓練の効果に関しては中立的な感覚を持っているにも関わらず、訓練が倫理的であり受け入れ可能だということを示している。セッションの頻度と長さは家族にとって受け入れ可能だった(週当たり20分から30分のセッションを2回、合計10回)。家族からは、スケジュールにもっと柔軟性が欲しい、とかこの方式のレビューに費やす時間を減らしてほしい等という改善要望のフィードバックがあった。

(2020年10月)



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