ウィリアムズ症候群患者における不安症の特徴
Anxiety characteristics in individuals with Williams syndrome.
Royston R(1), Oliver C(1), Howlin P(2), Waite J(1).
Author information:
(1)University of Birmingham, Birmingham, UK.
(2)Kings College London, London, UK.
J Appl Res Intellect Disabil. 2021 Feb 9. doi: 10.1111/jar.12864. Online ahead of print.
背景:
ウィリアムズ症候群不安症研究は、標準的な精神衛生分類法を用いて分類された疾患の有病率と総体症状に主に注目した。しかし、これらの診断方法を利用したのではウィリアムズ症候群における不安症の表現型特徴を完全に捉えられていない可能性がある。本研究では系統的フレームワークを用いて不安症の特徴を調べた。
手法:
ウィリアムズ症候群患者(平均年齢:19歳、年齢範囲:12歳〜45歳、女性:8人)の両親13人に対して半構造的面接を実施した。
結果:
様々な不安症の引き金が報告された。そこには、恐怖症に起因する不安症、他人に対する不確かなあるいは否定的な感情などが含まれる。記述された行動の範囲は、回避から知られている積極的な不安対処戦略まで多様性に富む。
結論:
記載された特徴の多くは知的障害や定型発達に関する文献で報告された知見と一致するが、新しい情報も特定された。本研究は、非定型的な集団の不安症の特徴を探索するための系統的フレームワークの利用方法を示すものであり、研究に対する新たなオンライン手段である。
(2021年2月)
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