ウィリアムズ症候群の子どもの2種類の認知課題におけるオンライン及び対面設定での成績



Online and Face-to-Face Performance on Two Cognitive Tasks in Children With Williams Syndrome.

Ashworth M(1), Palikara O(2), Burchell E(3), Purser H(4), Nikolla D(5), Van Herwegen J(1).
Author information:
(1)Department of Psychology and Human Development, UCL Institute of Education, University College London, London, United Kingdom.
(2)Department of Education Studies, University of Warwick, Coventry, United Kingdom.
(3)Department of Psychological Sciences, Birkbeck, University of London, London, United Kingdom.
(4)Department of Psychology, Nottingham Trent University, Nottingham, United Kingdom.
(5)Department of Psychology, Kingston University, Kingston upon Thames, United Kingdom.
Front Psychol. 2021 Feb 4;11:594465. doi: 10.3389/fpsyg.2020.594465. eCollection 2020.

特にコロナウィルス2019による疾患がリモートによる心理評価の必要性を励起して以降、インターネット経由の認知評価が増加している。本論文は神経発達疾患と知的障害を併せ持つ、すなわちウィリアムズ症候群の子どもに対する認知評価をオンラインで実施することが適切かを探求した初めての研究である。本研究は、ウィリアムズ症候群の10歳から11歳の子どものグループを対象にして、レーヴン色彩マトリックス検査と英国版絵画語彙検査をオンラインで実施(n=12)した場合と対面で実施(レーヴン色彩マトリックス検査 n=12、英国版絵画語彙検査 n=24)の成績を比較した。ベイズのT検定によれば、子どもたちのレーヴン色彩マトリックス検査の成績はテスト実施状況によらず同等であったが、英国版絵画語彙検査の成績はオンラインで評価した被験者のほうが高いことを示唆している。この結果をもとにタスク実施状況の違い、および神経発達研究に対する含意を議論する。

(2021年2月)



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